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2010年5月29日 (土)

「坂の上の雲」を読み終えたぁ~

坂の上の雲」を、やっとこさ 半年かけて読み終えましたぁ~。

文庫本で8巻、まぁ こんな大長編を読んだのは ひさしぶり~NHKドラマを観てのことですが、なんせ司馬遼太郎作品そのものが 生まれて初めて、なにやら別世界の小説という感じで今まで読むことがなかったのですが~いやぁ 驚きました~なんという面白さ。

 1968年4月から72年8月まで サンケイ新聞夕刊に連載された作品。

 伊予松山出身の 秋山好古・秋山真之兄弟 正岡子規をメインにした骨太青春物語から、途中「どう書こうかということで まだ悩んでいる」とあるように 子規が死んでからは 実録日露戦争の世界に突入を。

そうかそういうことだったのかと、はじめて知る世界でありました。

 小説のほうを読みつつ、途中 東映「二百三高地」 東宝「日本海大海戦」 新東宝「明治天皇と日露大戦争」と三本の映画も観て、まぁ この半年は日露戦争に明け暮れたという感じも(^_^;)

映画のほうは、映画ブログで またということにして。

読み続けると、これが どんどん盛り上がり~戦争小説というのは こうも面白いものなのか こんなに自分は面白がって良いものかと~

児玉源太郎が、同じ長州人乃木希典の悲運を救うべく 旅順を訪ね、乃木にとっての「最大の不幸」薩摩人伊地知浩介参謀長に向かい 「お前は女か」と叱り付け、「陛下の赤子を無為無能の作戦によって悪戯に死なせてきたのはたれか」と言い放つあたり~まぁ胸のすくシーンに。(映画「二百三高地」では丹波哲郎さんが 児玉役を楽しそうに演じてみえました。)

そして、バルチック艦隊 大小40隻 1万2千人による万里の航海が鮮やかに描かれ、明石元二郎の ロシア革命に向けての活動も、大山巌の「勝ち戦なら 児玉の仕事、負け戦の時は 私が出ます」という信条にほぉぉ~等等。

ロシア側の 陸軍クロパトキン、海軍ロジェストウェンスキーあたりは もう無能無策の象徴のように(^_^;)

日本側の無能無策の象徴は 乃木将軍のようにも描かれていますが、本当のところはどうなのか、そこで同著者の「殉死」も読んでみました。

23歳で陸軍少佐となり、29歳 西南の役で軍旗を奪われたことで自分を責め それが明治天皇から愛されることとなったこと、薩摩か長州かの人事抗争に反発して 薩摩の女・お七を妻にしたこと、大酒飲みの遊び放題だった彼が ドイツに留学後は一変 寝るときも軍服であったこと、自殺願望のあったこと、児玉から 乃木ほど軍人の才能の乏しい男も珍しい 勝負運のわるい男だと思われつつも 乃木をかばい続けたこと、陽明学に思いを託し 幼き昭和裕仁天皇から慕われていたこと~そして、天皇崩御の後を追うように 妻静子と劇的な死に至るのですが、乃木という人は 独自の美学をもって奇に徹したのか、この本も 未知の驚きに溢れたものでした。

(休憩・つづく)

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